電磁調理器を防災グッズに

■地震対策に便利な電磁調理器
あの神戸の大震災では電気、ガス、水道のライフラインがストップしたところが多くありましたが、電気は比較的早くから復旧しました。続いて水道が使えるようになり、最後にガスが復旧しました。多くの家庭では調理に都市ガスを使用していました。一部プロパンの家庭は問題ありませんでしたが、マンションや一戸建て、飲食店などでも都市ガスが一般的に使われています。そして、お風呂もそうです。

地震被害で一番困るのは食事です。非常食は持ち出し袋に3日程度の備えはあるでしょうが、その後、カップめんやパン、缶詰めなどの保存食を長期に亘って食べ続けるのは栄養の問題もありますし、精神的にもストレスが蓄積され病気を誘発するなどの危険があるでしょう。やはり、加熱調理した普通の食事が必要になります。
阪神淡路対震災ではライフラインであるガスの復旧は1カ月以上も遅れたところもありました。当時、ガスが止まった家庭ではカセットコンロを購入し使っていました。火力は弱くボンベのガスもすぐになくなりコスト高でした。スーパーなどでもカセットコンロが値上がりしていきました。そんな中で、一番早く復旧したのはから電気です。その結果、料理を作る際に似たり、焼いたり、茹でたりは電磁調理器が重宝されました。復旧が遅れガスがなくても調理は可能でした。電磁調理器は、熱効率が良くコストもガス以上だとも言われています。
最近のテレビ番組の料理番組でも火災の恐れがあるということで電磁調理機を使っている映像をよく目にします。専用の鍋やフライパンが必要ですが、ガスと同じように使えるので防災グッズの中に加えておくといざという時に重宝されます。

■火災予防と電磁調理器
ガス漏れは中毒症状が発生したり、引火による火災や爆発という危険も伴います。そんな時でも電磁調理器ならば安全だと言えます。もちろん、温度上昇によっててんぷら油が引火する事もありますが、そのような状態になる前に温度センサーが探知し電気を切る装置が殆どの電磁調理器には付いています。

また、様々なメリットも考えられます。
・平面構造なので油の飛び散りや吹きこぼれなどで汚れても掃除が楽です。
・お年寄りや子供が電磁調理器に触れても調理中でなければ触っても安全で火も出ないので火災の危険が少ない。
・オール電化にした場合、コストダウンが図れます。
・ガス漏れのによる中毒の心配もありませんし、CO2を二次的に排出する心配がありません。
・温度センサーが付いていて加熱し過ぎの事故も少なくなる。
・熱効率がよく料理が早くできる。

良いことづくめの電磁調理器のようですが、全て完璧というわけではなく、あくまでもガスとの比較です。ガス会社も安全やコストについて研究を続けており、ガスレンジもオートで火加減を調節したり、ガス漏れ防止装置が付いたり新製品がどんどん出ています。

今回は地震対策としての電磁調理器の優位性を記事にしました。

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